君は恋の既遂犯♡

なんてたって最高のアイドル

単独のあれこれ

※note(https://note.mu/mily10)に投稿した内容と同じものです。

 

わたしの夏が終わった。と言ってもLove-tune単独、TravisJapan単独それぞれ1公演ずつしか入ることが出来なかったので非常に短い夏だった。
1公演ずつしか入れないと分かっていたので、1公演の約1時間30分をめいいっぱい楽しみ、景色を目に焼き付けようと集中しながら見ていた。クリエはどちらのグループも当たらなかったため、初めてそれぞれの単独を見たが、思うことがたくさんあった。「1公演だけで何が分かるのか」と言われたらそれまでだが、1公演のたった一瞬だったからこそ感じられたものもあると思うので書き留めることにした。


Love-tuneはとにかく『ファンと一つのものを作ろう』というのが伝わってくる。C&Rや煽りでファンを盛り上げ、ファンを巻き込んで楽しませようとする気持ちが全面に出ていた。C&Rや手振り、ペンライトのカラーチェンジがちゃんと出来ると、とにかくファンを褒めてくれる。彼ら自身が「今回はフェスだ」と言っていたように、会場の一体感を大切にしているのが伝わってきた。ファンも声を出したりリズムに合わせてペンライトを振れるので最初から最後までずっと参加出来て楽しい。
そして選曲が素晴らしい。Love-tuneのイメージに合う曲が多い。バンドスタイルが出来るという強みがあるからかバンドスタイルの曲が多めに感じたが、ファンを盛り上げる曲、Love-tuneのザ・アイドルの部分を全面に出せる曲、Love-tuneの考えていたであろう今回の単独公演のイメージに合う曲、ダンスで魅せる曲等、とにかく色々な雰囲気の曲を歌っていたように感じた。わたしは前日の公演のネタバレを一切見ずに行き、結局3分の1ほどライブ中に初めて聞く曲があったが、それでも楽しめたし、公演が終わって2週間近く経つが、披露された曲を聞くと、知らなかった曲なのにその時のパフォーマンスや楽しかった感情がかなり鮮明に蘇ってくる。
そしてLove-tune単独公演は何よりもグループとしての『未来』を感じさせてくれるライブであった。1公演ごとに全力を出し、100%の熱量でパフォーマンスしているのだが、俯瞰的に見るといい意味で80%だったのではないか。「100%、だけど80%」、あとの20%は「ここで100%出し切って終わりじゃない、こんなもんじゃない、次のチャンスに繋げてやる、ここは全力を出す場所だが未来へのステップのひとつである」というような彼らの『未来』への強い思いや表には出さない強いハングリー精神があったように感じる。100%のパフォーマンスだが、パフォーマンスをする本人達が先のことを考えているからこそ、『未来』という概念がファンにとって重くなく、本人達のこの姿勢や考え方がファンにとってはこれからに対する彼らへの「期待」へと変わっており、これがLove-tuneの強みになっているようだった。
Love-tune自体について個人的な意見を付け加えると、まだ結成して1年ちょっとしか経っていないというのもある意味大きな強みであるように感じた。グループとしての歴がまだ浅いからこそ、わたしのような新規のファンからすると「自分がファンになる前の知らなかった期間」というのが少ない。モヤモヤが少なくて済む。メンバー個人個人を見れば事務所に入って長い人もいるが、彼らはそのグループになる前の期間については特に固執しているように感じない。Love-tuneは過去のそれぞれの「経験」を今に生かすが、振り返って「思い出」に縋り付くことをせず、本当に自分達に与えられた状況とチャンスを味方に「今」と「未来」を見ているように感じる。

TravisJapanについて見てみると、わたしはまず今回の単独公演で『PLAYZONE』というある種の過去のコンテンツを再現したのは何故か、その意図を考えてしまった。元々公演が始まる前から宮近くんが「懐かしい曲をやる」と雑誌で言っていたから、PZ曲をやるのだろうというのは新規のわたしでも憶測できたし、15日のレポを見てああやっぱりと思った。『TravisJapanの原点』に何故回帰したのか。メンバーもファンも誰も理由を口にしない。帝劇の件など色々あってからのこの構成を選んだことについて、まず「なぜ」という疑問を感じてしまった。
公演自体はLove-tuneとは大きく異なった。全体として『パフォーマンスを見せる』『パフォーマンスで魅せる』というのがTravisJapanの目標だったのではないだろうか。ファンが参加して盛り上げるというよりはファンはとにかく彼らのパフォーマンスを見るという形であった。彼らは最初から最後まで全力、この公演、この一瞬に全てを、100%を懸けているのではないかと感じさせる熱量であった。醍醐味であり彼らの1番の武器である『揃えるダンス』は迫力があるし、ダンスで曲の雰囲気や歌詞の内容を伝えることができるあの表現力はJr.の中でも他の追随を許さないレベルだと言っても過言ではないと感じた。曲もPZ曲や少し懐かしめの曲が多く、舞台映えする選曲であり、ステージの使い方は勿論、Love-tuneの『フェス』の雰囲気とは異なった。
ライトの使い方も演出も「凄い」の一言に尽きる。どこまで自分達でやったのかは不明だが、同じセットなのに本当に曲によってステージが変わる錯覚に陥る。アップテンポな曲からバラードに変わる際の変化も一気に変わるからメリハリがあってダレない。
パフォーマンスは序盤のメンバーの名前呼ぶ部分とKis-My-Calling、Guys PLAYZONE以外は、わたしが覚えている限りC&Rが無く、とにかくペンライトを曲に合わせて振っていた。曲と曲の切れ目は拍手が起こるし、煽られた時以外は自分の頭より上の高さにペンライトを上げる人がいないことに驚いた。非公式キンブレ複数持ちや高いヒールの人はちらほらいたが、全体的にマナーが良く、カジリーグへの参加も熱心、如恵留くんのソロ曲では多くのペンライトが赤色に変わっていた。TravisJapanがファンを盛り上げていたのは勿論だが、ファンがTravisJapanを盛り上げていた部分もあるように感じた。互いが互いに対する愛が強かった。
今回の単独で初めてがっつりTravisJapanのパフォーマンスを見て、TravisJapanのファンの空気を感じたが、わたしにとって苦しい部分もあった。彼らがファンに与えてくれる愛が余りにも真っ直ぐで一点の曇りもなくて、わたしはそれを受け止められるほどの度胸も懐も持ち合わせておらず、いきなり鋭い刃物を突きつけられたかのような感覚だった。公演中、その愛が一瞬重くてくるしいと感じてしまった。公演後も楽しかったのに何かモヤモヤする感情が残った。

思うに、Love-tuneはダンス、バンドスタイル、そしてアイドルとしての部分、全部に均等な比重をかけているのではないか。『アイドル』を応援する時のとにかく楽しい気持ちが彼らを見ていると湧いてくる。
対して、TravisJapanはDance SQUAREで七五三掛くんが述べていたように、『本物のアーティスト』になるという目標を持っているのではないだろうか。
わたしは王道のアイドルが好きである。それが例えファンの前でだけの建前の姿だとしても、いつもキラキラしていて、笑顔が似合って、それなりにファンサもして、ダンスも歌も一生懸命頑張っているような存在が『アイドル』だと思っているし、それらに当てはまる人を応援したくなる。故に『アイドル』と『アーティスト』、2つの異なる概念の共存というのはわたしの中では非常に難しい。
今までずっとTravisJapanにもわたしの考える『アイドル』という概念が当てはまると思っていたが、恐らく今回のTravisJapan単独公演で、彼らに『アーティスト』の部分を、原点である『PLAYZONE』で彼らが学んだアイドルとしてではない何かを強く感じてしまったから、楽しいのに何かモヤモヤする感情を抱いてしまったのかもしれない。勿論彼らはアイドルである。でもわたしは、自分が考える考える『アイドル』の概念を彼らに勝手に押し付け、当てはまると考えていたから、現実を目にして簡単に「楽しかった」と言えなかったのかもしれない。どれだけTwitterで今回の単独を評価するレポを見ても、自分の抱いた感想が変わらなかった。TravisJapanが今回歌っていた曲を家に帰って改めて聞くと泣きそうになってしまう。アイドルを応援していて泣くことが1番嫌なのに、楽しい気持ちでいたいのに、理由も分からず、自分でも「悲しい」なのか「切ない」なのか、何の感情か分からないマイナス方向の感情が生まれてしまう。彼らがPLAYZONEを再現したその意図は公演を見終わった後も分からなかったし、自分の中にある程度の憶測があるものの分からないふりをしている。しかし彼らがこのPLAYZONEという舞台で学んだものをまざまざと見せつけられて、自分の中の『アイドル』という概念や存在に対して、ある種のカルチャーショックのようなものが与えられたのかもしれない。TravisJapanはわたしの考える単純な『アイドル』の概念に当てはまらなかった。

Love-tuneは公演を見ている以上、わたしが理想とするアイドルとしての姿をメンバー全員がやってのける。彼らが単純なアイドルと言っているのではなく、あくまでもこのアイドルとしての姿勢をベースにすることを忘れず、そこにプラスアルファで彼らの強みが乗っかるので、バンドスタイルの時も、ダンスを踊っている時もわたしの理想とするアイドルとしての姿が常にある。何も考えずに公演を楽しめたのも、自分の考えと彼らの公演中の姿に特段の差異がなかったからだと感じる。
TravisJapanは1曲目から何となく違和感を覚えた。最後までその何となくの違和感が何なのか分からず終わった。冷静になって考えてみると、勿論PZ再現の意図が分からなかったこともあるが、自分が抱いていた『アイドル』としての概念にぴったり当てはまらなかったことが大きな原因だったのかもしれない。